音楽の窓 Vol.9 緑黄色社会

音楽

2021年9月15日(水)

夏の茹だるような暑さが影を潜め、

木々が段々と秋めいてきましたね

季節の変わり目は温度差から体調を崩しやすいものです

より一層お体にお気をつけください

さてさて、秋といえば皆さんは何を思い浮かべますか?

実りの秋 読書の秋 食欲の秋 スポーツの秋 etc etc……

私は断然芸術の秋だと感じます

この季節は外出に適した気候なのも相まって様々な展覧会が開かれます

中でも東京と福岡で開かれるゴッホ展はかなり魅力的だと思います

ゴッホの特徴的な眩いほどの黄色や浮世絵を感じさせるような手法は

必ず見た方の心の財産になること間違いなしです!

ですが、いきなり本格的なものに触れるのは……という方

いらっしゃいませんか?

そんなあなたにおすすめなのは東京で開催される春夏秋冬/フォーシーズンズ

春夏秋冬を描いた日本美術の古典と皆さんにより身近な乃木坂46がコラボした

新たな表現を見ることができます

古典作品に触れるきっかけとしては特にオススメです!

この芸術の秋 是非ぜひ古き良き芸術を堪能してみてください!

 

こんにちは!

kioi tv編集者 五月晴です!

さて、始まりました毎週連載音楽の窓

ここでは皆さんに音楽の新たな一面をお見せする記事を連載しています

是非ぜひ毎週チェックしてみてください!

前回紹介させていただいたテーマは

「青春」

上記リンクからページに飛べますので、こちらもどうぞ!

さてさて、今回のテーマは

「別れ」

人生は出会いと別れの連続です

人だけでなく、新たな趣味の発見や過去の自分との訣別など

様々な出会いと別れを繰り返して人は成長していきます

今回はそんな別れについて考えていきたいと思います!

今回紹介するアーティストは多くの女性に共感される楽曲を歌っています

そのアーティストとは

緑黄色社会

緑黄色社会は2011年に結成された男女混成4人組バンドです

ボーカル・ギター長屋 晴子
ギター・コーラス小林 壱誓
キーボード・コーラスpeppe
ベース・コーラス穴見 真吾

多くのドラマの主題歌に抜擢されている緑黄色社会

リョクシャカという愛称で幅広い世代に親しまれています

そんな彼女達の結成のきっかけは高校時代に遡ります

ボーカルの長屋さんは中学時代からバンド結成が夢でした

それは軽音楽部のある高校を探して受験するほど……

その夢を叶えるために受験前からSNSを駆使してバンドメンバーを探し、

ギターの小林さんとは入学前から顔も合わせていました

その後キーボードのpeppeさんにドラムの杉江さんが加入するなど

着々とメンバーを集めていった長屋さん

空席だったベースには小林さんの幼馴染である穴見さんを加えて、

晴れて5人組バンドとしてスタートを切ります

そんな緑黄色社会のバンド名

深い意味がありそうに見えて実は至ってシンプルな由来なんです

長屋さんが飲んでいたカゴメの野菜ジュースを見た小林さんの

「緑黄色野菜」という発言を杉江さんが聞き間違え、それがそのままバンド名に

ちょっとした間違いから決まったというのは少し意外ですよね!

バンド活動を開始した緑黄色社会は着実に歩みを進めます

前回の記事でもご紹介した閃光ライオットにも出場

13年の第6回では見事準グランプリを獲得します

15年にドラムの杉江さんが脱退されるものの、

インディーズながらフルアルバムを制作するなど精力的に活動していきます

そして18年11月に3rdミニアルバム溢れた水の行方でメジャーデビュー

19年11月には1stシングルsabotageをリリースし、

火曜ドラマG線上のあなたと私の主題歌に起用されたこの楽曲を皮切りに

2ndシングルShout Babyがテレビアニメ僕のヒーローアカデミアに起用されるなど

見事大ブレイクを果たし、一躍有名バンドの一角へと駆け上がります

さて、今回のテーマとなる別れ

悲しい一方でそれは新たな出会いの入り口ともなります

そんな別れについて、緑黄色社会の楽曲から3曲を厳選して考えたいと思います!

さて、まずは17年1月にリリースされたまたねから


期待したい気持ちはもう捨てて これ以上は前に進めない

眠気も忘れるくらい視界が開けてた

出典:またね 作詞作曲:長屋 晴子

あなたの傍にいる未来に期待していたかった

でも先のないその夢からはもう目醒めなければいけない

前に進む覚悟はもうできています

大切な人との別れは悲しく辛いものですよね

ですが、涙を拭いて前を見据えた時こそ新たな出会いが待っているのかもしれません

続いては18年3月にリリースされた大人ごっこの一節

明日になればこの夢は醒めてしまうの

バスタブの泡が焼き付いて離れない 臆病が身に付いて明日の夢さえ作れない

まだまだまだまだこのままがいい

出典:大人ごっこ 作詞作曲:長屋 晴子

今にも弾けて消えてしまいそうなあなたとの生活

目を閉じれば溢れ出す様々な思い出の日々

手放してしまうのが怖くて臆病になっています

別れが来ることが分かっていたとしても、

それを自ら選ぶには大きな勇気が必要です

時には先が見えなくなってしまう時もありますよね

最後に20年2月リリースのShout Babyから

誰に聞かずとも分かる あいつは幸せをくれやしない

それでもあいつがくれたもの 何もなかったわけじゃないから

毎日の不安をかき消すほど ずるい嘘が嬉しくて消えない

変わりたい

出典:Shout Baby 作詞作曲:長屋 晴子

あいつの傍にいても苦しくなるだけ

でも今までの日々は辛いだけの毎日じゃなかったけれど

少しの幸せに悲しみを忘れてしまう自分から変わりたいのです

ひと時の幸せは心を絡め取る蜘蛛の巣になります

巣立つには自分の弱さに別れを告げなければありません

心の奥で叫んでいる本当の想いに気付いた時、

本当の幸せに出会えるのかもしれません

別れとは自ら選ぶことは難しい悲しいものです

ですが、それと同時に乗り越えた時に新たな道が開ける

出会いのきっかけでもあります

断捨離なんて言葉も流行っている今日この頃

モノだけでなく縁にも一度目を向けてみては?

緑黄色社会はロック・ポップスに縛られない表現と

透明感溢れる歌唱力が大きな魅力であり、

様々な人の心を映し出すその楽曲は多くのファンを魅了しています

今回紹介した曲とは対称的に明るい未来を歌う楽曲も数多く存在します

皆さんの心に共鳴する楽曲もあるかもしれませんね

今回の連載はここまでになります!

次回は

「本音」

をテーマにお届けしますのでお楽しみに!

ではでは!

五月晴
(さつきばれ)
城西大学メディア学部所属 kioi tv編集者
梅雨の京都に生まれた理系大学生
広く深くをモットーに邦楽全般をこよなく愛している
推しは山下美月(乃木坂46)、小林由依(櫻坂46)
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