「音楽の窓」vol.12 Nobelbrightと失恋にまつわるエトセトラ

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2021年11月23日(金)

みなさん ポケモンしてますか?
ポケットモンスターシリーズ第4作目の
ダイヤモンド・パール
そのリメイク作品が11/19に発売されましたね

00年生まれの私はドンピシャのダイパ世代
プラチナが始めて遊んだポケモンでした
久しぶりのシンオウ地方に懐かしい思い出がふつふつと蘇ってきました
当時はシロナのガブリアスに泣かされてドラゴンダイブを交わすまでレポートリセットを繰り返していた覚えがあります
(あの絶望感共感できる人絶対いるはず……w)

幼少期に全力で遊んだものって大きくなっても覚えているものですよね
そうして遊んだ記憶や体験がいつしか財産となります
そこで学んだ感情はどこかで花開く時を待っているのかもしれません

みなさんの大切な思い出のゲームはありますか?

皆様こんにちは!
kioi tv編集者 五月晴です!

さてさて、始まりました毎週連載音楽の窓
ここでは皆さんに音楽の新たな一面をお見せする記事を連載しています
是非ぜひ毎週チェックしてみてください!

前回紹介させていただいたテーマは

「恋」

上記リンクからページに飛べますので、こちらもどうぞ!

今回のテーマは

「失恋」

出会いがあれば別れがあるように
があれば失恋が存在します
それはまさに表裏一体 コインの裏表のよう
に焦がれるならばこそ、向き合う必要のある出来事です

「逢ふことの絶えてしなくはなかなかに
 人をも身をも恨みざらまし」

これは中納言朝忠が詠んだ拾遺和歌集の一首です

こんなに辛い思いをするのならば、
貴方に出会わなければよかったのに

この一首は反実仮想の表現に載せて
幸せであった今までと今の悲しみの間に揺れる
複雑で難解な感情を如実に描き出しています

拾遺和歌集が編纂されたのは1007年
紫式部や和泉式部などの著名な才女が多数輩出された
王朝宮廷文学の最盛期でもあります

そんな昔から恋とともに詠まれてきた悲しみの感情
今回はそんな失恋について迫っていきます

さて、今回紹介するアーティストは失恋の辛さや次への一歩へと進むその成長を美しく描き出しています
そのアーティストとは

Nobelbright

Nobelbrightは2013年に結成した5人組バンドです

ボーカル竹中 雄大
ギター山田 海斗
ギター沖 聡次郎
ベース圭吾
ドラムスねぎ

ノーブラノベブラとも親しまれ、
最近のドラマや映画の主題歌に抜擢され続けている彼ら
高校生を中心に絶大な人気があり、
ボーカルが口笛の世界大会で2度優勝していたり、
ベースはCHRONOIZMというアパレルブランドのデザイナーとモデルを務めていたり、
メンバーが変わった経歴を持つのも特徴の一つです

13年に竹中を中心に4人組バンドとして結成
”新たな輝き”という意味のバンド名
新しい光になれたら という想いを込めてつけたそう

そうして活動を開始した彼らですが、
16年の7月に結成メンバーであったキム兄とTakuyaが脱退し
半年間活動休止となりました

その後、17年1月に現メンバーである山田、沖、ねぎが加入
同月27日に5人での初ライブを開催
18年10月には初の全国流通盤となるミニアルバム「SKYWALK」をリリース
その後もう1人の結成メンバーであった勇太郎が脱退したのちに
19年1月に圭吾が勧誘することで現体制となりました

彼らに転機が訪れたのは同年7月のこと
全国でアコースティックでの路上ライブツアーを敢行
その様子がTwitterやTikTokで拡散され、
楽曲も各ストリーミングチャート上位にランキングするなど
話題になりました

ここから活動を加速させていった彼ら
20年3月には公式ファンクラブをオープンさせ、
5月にはフルアルバム「WONDERLAND」をリリース
8月には大阪城ホールでワンマン配信ライブを開催するなど
順調に成長していきます

現在ではテレビ東京系ドラマ「共犯NG」の主題歌に
「あなたを求めただけなのに」が起用されたり、
11月からはニッポン放送にてラジオレギュラーを務めるなど、
バンドとして多方面で活躍されています

そんな彼らの楽曲の特徴は
ハイトーンボイスとキャッチーなフレーズが織りなす美しい恋愛ソング
純愛ソングも失恋ソングもどちらも素晴らしい楽曲に溢れています

さて、今回はそんな彼らの楽曲から失恋にまつわる3曲を厳選したいと思います!

まず一曲目は20年12月に配信されたツキミソウから

あなたを知らない世界の方が
ずっとマシだったと笑う

いつしかすれ違う日々の中で
本音隠しながら 気づかないふり

出典:ツキミソウ
作詞:竹中 雄大
作曲:竹中 雄大・沖 聡二郎

冒頭でご紹介した中納言朝忠の詠んだ詩と同じく、
幸せを一度知ってしまったからこそ味わう悲しみに
苛まれる主人公の姿があります

気持ちが離れていくことから目を背け
本心を隠して過ごす日々は
徐々にお互いの心を傷付けていきます

そうして少しずつ開いていった溝は
深く深く刻み込まれ
いつしか修復できないほどの傷となってしまいます

失恋を歌った歌と失恋を詠んだ詩
今も昔も人の心の変遷は変わらないものですね

続いて二曲目は19年9月にリリースされたふたつの影の一節

大切にしまってある 手紙や贈り物たち
燦々と光り輝く青い記憶が
決して消えることなく
ふと眺めては捨てられず
答えは二つに一つと分かっているのに

出典:ふたつの影
作詞:竹中 雄大
作曲:竹中 雄大・山田 海斗

付き合っていた頃の贈り物や手紙
見返せば眩しいほどに幸せな思い出が甦ります
見れば見るほどに色濃く色濃くなっていく記憶
前に進むためには捨てなければいけない
そうとは分かっていても捨てられるものではありません

分かっていてもできない選択ってありますよね
頭で考えた”正しい”答えと
心が選んだ”正しい”答え
どちらも正しく、間違いではありません
だからこそ、簡単に選べるものではありません

最後にご紹介するのは21年11月にリリースされたワンルームから

今だって時々僕は
思い出も履歴も見返してしまう
君もさ悪いよ
プロフィール写真は
あげたネックレス着けてるから

出典:ワンルーム
作詞:竹中 雄大
作曲:竹中 雄大・沖 聡次郎

別れて月日が経った今でも
贈りあった手紙や通話履歴を見返しては
思い出に浸る毎日
ふと別れたあなたのSNSを覗けば
昔あげたプレゼントを着けていることに
僅かな希望を抱いてしまいます

この楽曲は二曲目にご紹介したふたつの影と繋がっています
お聞きになる際にはぜひ一緒にどうぞ!

「もしかするとあの人も同じような思いを抱いているかもしれない」
僅かな希望に縋りたくなるほど
元に戻りたい思いはより強まっていきます
ですが、もう戻れないことも分かってはいるのです
だからこそ、希望を抱かせるあなたに恨めしささえ感じています

みなさんはプレゼントの意味ってご存知ですか?
ネックレスには束縛や独占の意味があります
自分のあげた”私のもの”という証
それを別れた今でも着けている
なんて期待してしまっても仕方ないですよね

実際は乗り越えたからこそ、ただのアクセサリーとしか見ていない
なんていうのが現実だったりして……

失恋をすると心にぽっかりと穴が空いたようで
しばらくの間その穴を埋める何かを探してしまいます
その穴を埋めるのは新たな恋なのか、
はたまた別の何かなのか
と同じように失恋とも距離感が大事なのかもしれません

Nobelbrightは路上ライブから駆け上がった確かな実力を持つ、
今の若者バンドたちを牽引するのアーティストです
ボーカルの竹中さんを中心にYouTubeでも活動されているので、
是非ぜひ覗いてみてください!
企画動画や急遽刊行した路上ライブなど、必見の動画が満載ですよ!

二週連続でに関するご紹介をしてきました!
クリスマスの足音が聞こえてくる今日この頃
ご紹介した楽曲たちがみなさんの恋路のキャロルになることを祈っております

今回の連載はここまでになります!
次回は

「勇気」

をテーマにお届けしますのでお楽しみに!

ではでは!

五月晴
(さつきばれ)
城西大学メディア学部所属 kioi tv編集者
梅雨の京都に生まれた理系大学生
広く深くをモットーに邦楽全般をこよなく愛している
好きなアーティストは[ALEXANDROS]、櫻坂46など

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