酒飲みの映画棚 12杯目「サイレンス」

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2021-12-3

こんにちは。kioi tv編集者のフィズです。

映画の世界観を創り上げる上で、音楽は欠かせないものの一つですよね。

私は、好きが溢れた映画のサウンドトラックを聴きながら、余韻に浸るのが好きです。
皆さんの中にも、サウンドトラックがお好きな方がいらっしゃることと思います。

ですが、聴覚が生活に支障ない程度に備わっている人であれば、普段聴こえている溢れんばかりの“音“をさほど気に留めたことがない人も多いのではないでしょうか。

もし、もしもその全ての“音”が聞こえずに危機的状況にあってしまったら…。あなたはどうしますか。

そんな状況に置かれた1人の女性が、恐怖に陥れられるお話があります。

2回続けてホラー映画のご紹介となりますね。
前回の記事をご覧になってない方は、よければそちらもどうぞ!↓

酒飲みの映画棚 11杯目「ローズマリーの赤ちゃん」 | kioitv.net

今回ご紹介するのは、身籠った女性を不気味さ満点の恐怖が襲うあの映画!

ということで今回は、恐怖と緊張がせめぎ合う映画「サイレンス」をご紹介します。

(引用元:Netflix)
制作会社イントレピッド・ピクチャーズ
ブラムハウス・プロダクションズ
監督マイク・フラナガン
公開年2016年
上映時間81分
ジャンルホラー、スリラー

〜あらすじ〜

幼少期に患った髄膜炎の後遺症で、声と聴覚を失った主人公マディー。
彼女は人里離れた森の中で
作家としてひっそりと暮らしていました。
ある日の夕方、料理をしていた彼女の元を友人のサラが訪ねてきます。
サラとしばしの談話を楽しんだマディーは、
彼女を見送った後、料理の後片付けをしていました。
そこへ、帰ったはずのサラが血まみれで助けを求めてきて…。

こちらは、“音”をテーマにした作品です。

恐怖要素が強く、緊張と不安を描いたスリラージャンルですね。
私はこういったものを自己流で 生きてる人間怖い系 と勝手に分類してます。

常に無音の世界である主人公マディー目線の音のないカットと、聴覚がある人側でマディーを客観的に見たカットとのバランスが取れた、とても独特な作品なんです。

ちなみに、原題であるHushとは「静けさ」という意味があります。洋画は分かりやすく簡潔にまとめられたタイトルが多くて、そういうところも好きです(急な告白)。

今作は“音“を重視して作られているためか、かすかなノイズすら無い無音の空間の多さに緊張感が増して、主人公マディーに同調して神経が鋭敏になる感じがします。
静かすぎて少しの音でも際立つんですよね。
BGM等もほとんどないので、観ているこっちも緊張感と恐怖感MAXの状態になります。
でもこの心臓バックバクな恐怖感がたまらんのですよね。クセになっちゃいます。

そんな中、時折発せられる音の大きさにびっくり…というわけでもなく、むしろ作中の音はどれも繊細で丁寧に感じる音ばかりでした。
特に序盤の料理シーンはさながらASMRのようですよ。
重視してるだけあって、ものすごく気を使ってるな〜と思いました。

ぜひ、この音の繊細さにも注目してみてください。
あなたが普段見ている映画と聴き比べてみるのもいいかもしれませんね。

こういった作品は、映画好きとしてまだまだ発展途上な私にとって、真新しく感じてすごく面白かったです。

あと、私自身が普段の生活において意外と聴覚に頼っていることを思い知らされましたね。
私が目よりも耳の感覚の方が感覚が良いというのもあるんでしょうが、無音の多いこの作品を観た後は、私の生活には音が溢れていて、その音に頼って生活していたんだな〜と気づきました。

もし、今の自分がポンと彼女の立場に置かれたら確実に死にますね…。

皆さんは普段どの感覚に頼っているのでしょうか。
五感について考えながら2周目の鑑賞をしてみるのも楽しそうです。

さて。

作品の演出が特徴的な今作ですが、内容も演出に劣らずしっかり面白いんですよ。

その前に、主人公マディーが幼少期に患った髄膜炎とはなんぞとなって調べてみました。
どうやら、脳みそや脊髄を覆っている膜がウイルスや細菌の感染によって炎症を起こしてしまった状態のようです。
場合によっては命の危険もある救急疾患の一つみたいですね。
私は医療知識にあまり明るくないのでここまでしか解りませんでしたが、詳しく気になった方は調べてみてくださいな!

その後遺症で聴覚と声を失ったマディーからすると、襲ってくる相手を見失ってしまうといつ侵入されても気づくことができない圧倒的に不利な状況なんです。声が出ないので、当然大声で助けを求めることもできません。

ただ、その緊張状態の中でもマディーはただ怯えて死を待つのではなく、勇気を出してあの手この手で逃げたり立ち向かったりするために作戦を立てていきます。

覚悟の決まった時の彼女の凛々しい表情といったら、もう力強くてめちゃくちゃかっこよかったです!

しゅごい!がんばれマディー! って思わず幼児のごとく応援してしまいました。

これほどハラハラドキドキがぎゅぎゅぎゅーっと詰まったこの作品、なんと製作費100万ドルという比較的低費用で制作されています。

“音”つながりで有名な映画に「ドント・ブリーズ」がありますが、あれの製作費が990万ドルですので、「サイレンス」はその約10分の1ですね。

登場人物も場所も最小限に抑えられていますが、それが逆に日常に突然起こった危機的状況って感じで最高に鳥肌が立ちます。

安っぽさを全然感じないくらいクオリティが高くて素晴らしいのに、日本未公開だったのが本当に残念です。
11月現在はNetflixのみの配信ですが、今後別のサブスクでも配信されてより多くの人に見てもらえることを祈っています!

酒飲みの余談

今回は、映画にちなんで普段の呑みも音に気を配ってみました!
飲む物自体はハイボールでもなんでもいいのですが、ちょうど冷蔵庫に入っていたのでこちらを使おうと思います。

市販で売ってる濃縮タイプの赤玉パンチですね。
赤玉パンチの缶もよく見かけますが、私はこの濃縮タイプの方がその日の気分で色々飲み方を変えられるので気に入っています。

てなわけで、この赤玉パンチをシンプルに氷と炭酸で割ります。

よければあなたもご一緒に。
耳を澄ませながら作っていきましょう。

まず、グラスに氷を入れて。
カランカランと響く音を楽しみましょう。

そして、赤玉パンチをお好みの量注いで。
フィズは濃い目が好きです。

最後に、炭酸水を氷に当たらないよう静かに注ぎ入れます。
しゅわしゅわと弾ける炭酸の音が心地いいですね。

…はい完成!

たった3ステップで美味しい赤玉パンチサワーの出来上がりです。

テッテレー!

お味はもちろん美味。

ただいつもと違って音を楽しみながら作るだけで、なんだか高級感あるというか、まるでお高いバーで別の飲み物を作っているようでした(単純)。

何よりいい音に集中できて耳が幸せでした。ASMRは流行るべくして流行ったんですねぇ…。

時には、こうやって一つの感覚に集中して楽しむのもいいですな。
是非ともお試しくださいまし。

いかがでしたか。

恐怖とのギリギリの闘いは、いつ見ても何度見ても面白いです。
一気にアドレナリンがドバドバ出て、余韻がつい長くなってしまいます。
皆さんも一緒にドバってみませんか。

では、また別の映画紹介でお会いしましょう!

フィズ城西国際大学メディア学部所属 kioi tv編集者
ホラーを中心に洋画・海外ドラマを愛する酒飲み
余韻は最低2時間

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