「音楽の窓」vol.13 WANIMAと勇気にまつわるエトセトラ

音楽

2021年12月15日(水)

昨日aikoさんがご結婚されていたことを発表されました
おめでとうございます!
カブトムシやストローなどなど
数々の大ヒットラブソングを送り出してきたaikoさん
新たなラブソングに期待が高まりますね……!

オミクロン株の流行など暗い話題が多い昨今
そんな時だからこそ、
たまに現れるほっこりしたニュースが嬉しいものです
徐々に元の生活へと戻りつつある世の中ですが、
あと少し 頑張りましょう!
辛い時こそ、音楽は傍にいてくれるはずです

皆様こんにちは!
kioi tv編集者 五月晴です!

さてさて、始まりました毎週連載音楽の窓
ここでは皆さんに音楽の新たな一面をお見せする記事を連載しています
是非ぜひ毎週チェックしてみてください!

前回紹介させていただいたテーマは

失恋

上記リンクからページに飛べますので、こちらもどうぞ!

今回のテーマは

「勇気」

勇気とは勇ましい意気、物事を恐れない強い気力のこと
恐怖や不安、躊躇や羞恥といった負の感情を
跳ね除けるには強い想いが必要となります
自身の殻を破るため
誰かの夢を応援するため
新たな壁と出会う度に必要となる感情
今回はそんな勇気について迫っていきます

さて、今回紹介するアーティストは困難や悲しみに立ち向かうための想いを描いています
そのアーティストとは

WANIMA

WANIMAは2010年に結成したロックバンドです

ボーカル・ベースKENTA
ギター・コーラスKO-SHIN
ドラムス・コーラスFUJI

KENTAKO-SHINが結成した前身バンドであるHANIMAの解散後、
上京した二人と出会った初代ドラムスWAKITA
この3人で2010年に結成したのがWANIMAです

バンド名は当時のメンバーの頭文字から
初代ドラムスのWAKITAのWA
KO-SHINこと西田 光真のNI
KENTAこと松本 健太のMA
から名付けられました

12年にはWAKITAが脱退し、FUJIが仮加入
現体制となりました
因みに21年現在でもFUJIは仮加入状態なんだそうです

13年4月には2ndデモHALLO‼︎MY NAME IS…をリリース
伴って12箇所を回るツアーを自主開催しました
ここから活動を加速し、幾度もライブツアーを開催
14年10月には初の全国流通版となる1stミニアルバム
Can Not Behaved!!をリリースするなど、
精力的に知名度を伸ばしていきました

15年には京都大作戦やサマソニなど多くの有名フェスに出演
17年には第68回NHK紅白歌合戦に出場し、
現在では国民的バンドの一つとなるほどに成長しました

※サマソニとは
……SUMMER SONICのこと
毎年8月上旬から中旬の間で土日の2日間、千葉と大阪で開催される都市型ロックフェス
ちなみに、千葉の会場は東京会場と呼ばれるため、行く際には注意!

そんな彼らの楽曲は邦楽ロックらしい暑苦しいほどに高揚させる歌詞と
日本固有のジャンルであるメロコアが融合した
スピード感に溢れた激しいロックが持ち味のバンドです。

さて、今回はそんな彼らの楽曲から勇気を与えてくれる3曲を厳選したいと思います!

まず一曲目は17年5月に配信されたこれだけはから

これだけは忘れないで 離れていてもここにいる
聴きたいことは山ほどあるけれど 答えなくていいから

これだけは思い出して 帰る場所ならここにある
言いたいことは山ほどあるけれど 言葉にできないから

出典:これだけは
作詞:KENTA
作曲:WANIMA

夢を叶えるために上京して
大切な人たちと一人離れて戦うのは
とても孤独で、時には心が折れてしまうこともあります

大切な人を遠くの地に見送って
便りの無いのは良い便りと信じて待ち続けることも
それもまた、辛く苦しいことです

ですが、どれだけ離れていたとしても
絆として、愛として、繋がっているものがあります
聴きたいこと、言いたいことがあったとしても、
言葉にしなくても願い続ける想いがあります

それがいつかの夢と今を繋ぐ勇気になってくれるのでしょう

続いて二曲目は18年1月にリリースされたヒューマンの一節

浮かんで消えた想いが
絶えず増える心の痣が
”シビれるような明日を”最後にたぐり寄せ……

出典:ヒューマン
作詞:KENTA
作曲:KENTA

夢を追うことは簡単ではありません
その過程では様々な感情が溢れ、
心に数多の傷を負うこともあります

ですが、そんな感情や傷がいつかの明日への原動力となります
どれだけ辛い思い出だとしても、
それらは一つひとつの経験としていつか花を咲かせます

辛い環境でも勇気を出して一歩踏み出せば
その先には”明日”があるかもしれません

最後にご紹介するのは19年10月にリリースされたりんどうから

花は咲く 嘘のように
風に揺られ 雨に打たれて

出典:りんどう
作詞:KENTA
作曲:KENTA

りんどうとは単独で自生し、秋に花を咲かせる植物です
古来エジプトでは根を生薬として用いられ、
竜の肝のように苦いと称されたことから竜胆と名付けられたそう

この楽曲のMVに登場するのは紫色のリンドウ
リンドウの花言葉は「貴方の悲しみに寄り添う」「寂しい愛情」
紫のリンドウには「満ちた自信」という花言葉もあります

一人孤独に雨風に打たれて苦しんでいたとしても
その場所で踏ん張って頑張り続けていれば
いつしか今までの苦しみが嘘のように花が開いて夢が叶う
そんな瞬間は突然訪れます

いつ来るか分からないその瞬間を待つことは辛いことです
そんな時こそ、この曲が貴方に勇気をくれるのではないでしょうか

人は「貢献度」を感じ
「自分に価値がある」と思えるときにだけ勇気を持つことができる


これはアドラー心理学で有名なアルフレッド・アドラーの言葉です
負の感情に支配されていれば勇気を抱くことは出来ません
一方で、勇気とはある意味で病のようなもので
誰かが勇気付けることで他の誰かへと伝染していきます
たった独りで勇気が出ない
そんな時こそ、音楽は勇気の媒介となってくれるのだと思います

WANIMAは多くの大型フェスに何度も参戦し、
紅白にまで出場している国民的バンドの一角です
彼らの楽曲には、勇気の出る曲だけでなく
聞くだけでテンションが上がるような楽曲に溢れています
落ち込んだときにはぜひ聞いてみてください!

今回の連載はここまでになります!
次回は年末特別会!

「知っておきたい音楽用語」

をテーマにお届けしますのでお楽しみに!

ではでは!

五月晴
(さつきばれ)
城西大学メディア学部所属 kioi tv編集者
梅雨の京都に生まれた理系大学生
広く深くをモットーに邦楽全般をこよなく愛している
好きなアーティストは[ALEXANDROS]、櫻坂46など
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