推し活の新たな楽しみ方!「推しカクテル」

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突然ですが、皆さん「推し」はいますか?

昨今話題になっている「推し活」とは、自分の好きなキャラクターや、アイドルなどを応援する活動のことを指します!

そんな「推し活」の新たな楽しみ方として、推しをイメージした創作カクテル、すなわち「推しカクテル」というものが存在します。今回はそんな「推しカクテル」をkioitv編集部が実際に体験してきました!ぜひその様子をご覧ください!

取材・撮影/小倉 実幸、三上 竜弥、高橋 海音

bar moon walk 渋谷百軒店(ひゃっけんだな)店へ

渋谷駅道玄坂改札から徒歩約5分のところに「bar moon walk 渋谷百軒店店」というお店があります。そこでは自分の推しと向き合えるサービス「推しカクテル」が提供されています。

bar moon walk / バームーンウォーク【全品200円ダイニングバー】
何を飲んでも全品200円!「バームーンウォーク」は新宿・渋谷・池袋、大阪や名古屋にも展開する、映画「夜は短し歩けよ乙女」の舞台にもなった京都発祥のダイニングバー。女子会や打ち上げに飲み放題コースもアリ★

bar moon walkは、全国チェーン展開しているお店です。その中でも「推しカクテル」を提供しているのは、渋谷百軒店店のみとなっています!女性の方でも利用しやすく、お客さんの約9割が女性だそうです。ご予約される際は、お店のTwitterアカウント(👑聖地👑 bar moon walk渋谷百軒店店[公式]🍸推しカクテルBAR🍸)のDM、もしくは電話(03-6809-0776)にて予約が可能です。

bar moon walkの看板画像

いざ、注文!

スマホからの商品注文の様子

メニューの注文はお店の方からいただけるQRコードを読み取り、スマホから行います!推しカクテルのほかにも、豊富な種類のフードやお酒のメニューが揃っていました。お店の方のおすすめは、定番メニューの項目の商品だそうです。

創作カクテルの説明写真

創作カクテルはお客さんが値段設定をすることができます。「200円」「500円」「700円」「1000円」から選択することができ、その価格に合わせてバーテンダーの方がカクテルを作ってくれるシステムです。

推しを綴る恋文の記入の様子

カクテルを作ってもらうため「推しを綴る恋文」という自分の推しについて書き記すオーダーシートを作成します。推しへの愛をより細かく綴ることで、より一層推しを感じられるカクテルを作ってくださるそうです。今回は3品注文しました。

値段によって全く変わると言っても過言じゃない

——カクテルの値段を決めるにあたって、200円と1000円だと結構変わりますか?

店員  全く変わると言っても過言じゃないですね。ざっくりな説明になるんですけど、ヒトカゲ・リザード・リザードンくらい変わります(笑)。200円だと、イメージカラーですとか、500円だと、イメージカラープラス要素を一つ二つ入れて、謂わゆる解釈の一致だったりとか、理念だったりとかお客様の気持ちを組み取ることに着目していくと700円、1000円のモノがおすすめになりますね。世間一般的に創作カクテル、推しカクテルを作っているお店はいくつかあるんですけども、結構価格の高いお店が多いんですよね。だいたい1500円前後がベースとなっているんですけど、私はなるべくお求めしやすい価格といいますか、お酒が苦手な子からすると、バーに行って1500円は高いので入口として200円から用意している感じですね。

——1000円でも相場より安いですよね。

店員  そうですね。圧倒的に安いですね。

——推しカクテルは推している作品自体でも作成可能ですか?

店員  作品自体でも全然お作りします。中には企業のロゴを推していらっしゃるお客様もいました。

——どんな企業でしたか?

店員  海外の結構マイナーな企業なので名前までは明確に覚えてないですけど、なかなか難しいオーダーでしたね。そのロゴの色が好きだったようです。

イメージカラーをモチーフとしたアンジュ・カトリーナ

アンジュ・カトリーナの画像
引用元:https://mobile.twitter.com/
ange_katrina_

1品目は、にじさんじ公式ライバーの「アンジュ・カトリーナ」をイメージしたカクテル注文しました。このカクテルは一番手頃な金額の200円で注文してみました!

アンジュ・カトリーナをモチーフにした画像

店員  イメージカラーの赤色ですね。あとはご本人がとても中性的な方で、ハスキーボイス、男性と見間違えられてしまうというところを表現しました。味わいは全体としてさっぱりした感じに仕上げて、ベースはレモン、ガムシロップ、ソーダ、下層はグルメシロップの柘榴 ざくろ味を使っています。やはり、「ヴァンパイア」という曲の世界観を作りたかったので、マッドな赤と女性的に近いクリアな色を使ってお作りしました。

お客様の楽しみのために、全ては話さない心遣い

——グラスがそれぞれ違うのは何かこだわりが?

店員  そうですね。私は全てを伝えないようにしています。例えば1~10全てを話してしまうと、お客様の考える時間を奪ってしまうので、1~7くらいまでしか話してないんですよね。あとお客様ご自身で考えてもらう時間を…飲みながらなんでこうしたのかとか考えてみてください。それも楽しい時間です。

彼女の逸話をもとに創作されたクレオパトラ

クレオパトラのイメージ画像
引用元:https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/ijinnokoubutsu/
cleopatra/

2品目は、世界三大美女の1人である「クレオパトラ」を注文しました。このカクテルは500円で注文してみました!

クレオパトラをモチーフにしたカクテル画像

店員  イメージカラーと違う色合いでお作りしているのですが、いわゆる世界三大美女で、様々な逸話があるほど美を追求していた人物です。例で言うと常日頃から、薔薇風呂やミルク風呂に入っていたりしますね。あとはですね、私が過去に調べたクレオパトラさんの逸話で気に入ったものを入れています。クレオパトラさんは自身の瞳の色と同じ、エメラルドの宝石を砕いて装飾にしていたそうです。ですので、エメラルドの色合いを使いました。下層には、鮮血をイメージした赤色を落としています。ラズベリーと柘榴 ざくろを合わせて作りました。中層から上層にかけてどこか懐かしい味がすると思います。下層はどっぷりと甘い二層にしてお作りしました。

人柄や存在感が表現されたラウール(Snow Man)

3品目は、ジャニーズの「ラウール」をモチーフにしたカクテルを注文しました。このカクテルは一番高い金額の1000円で注文してみました!

ラウールをモチーフにしたカクテル画像

店員  ラウールさんは6月27日生まれですので、誕生石のムーンストーンをイメージしたものになります。あとは普段の活動からですね、MEN’S NON-NOだったり女性誌だったらGINZAですとか、モデルとしての顔を持つ。そして、アイドルとしての顔も持つというマルチに活動されている方だと思います。ステージの上とステージの下ではまったく別の人になってしまう二面性のある人ですね。ステージ上での輝きもそうですし、ステージを降りれば年上の人に甘えてしまうという彼らしい…歳相応の部分もあると思います。その中で夜道を照らす月明りのような、そんな存在だと思うのでそれをメインとしています。

カクテル製作途中の様子

店員  1番下の層、この青色ですね。夜の世界観をイメージして、誕生日の6月が旬のラベンダーを使いました。ラベンダーの紫色にブルーのシロップを混ぜて下層に沈殿させて暗めの色ですね。上層のこの黄色。これは月明りをイメージしていて、こちらも同じく6月が旬の果物、杏を蒸留したお酒、アプリコットブランデーを使っておつくりしました。一番下にラベンダーとブルーですね、こちらを混ぜたものは意図的に比重を重くして下層に沈めて、上層の杏は比重をとても軽くして上層に浮かべることをしました。上層と下層で味を分けているので、混ぜずに飲んでください。上層はきりっと、下層はとても甘く、二つの味わいをお作りいたしました。

気づいたら推しへの愛が溢れるお店へ

店内の雰囲気を写した画像

——(カクテルのモチーフとなる)推しは二次元と三次元だと二次元の方が多いですか?

店員  二次元の方が圧倒的に多いですね、8割くらいが二次元だと思います。

——三次元だと誰が多いですか?

店員  ジャニーズ系はもちろん女性アイドルなども、お笑い芸人が好きな人もいましたね。

——人伝えで広まってくことが多いお店なのですね。

店員  そうですね。横のつながりが多いですね。でも一番はTwitterですかね。

——推しカクテルを始めたきっかけはなんですか?

店員  私がもともとはカクテル作るのが好きでして、よく家で作ってました。その流れで、たまたまアニメ好きなお客さんが来店して作ってくれと頼まれたことからですね。その子がどんどんお友達連れてきてくれて、今度はもう少し凝ったものを作ろうと、推しに関することをメモにまとめてもらったものをもとに作って…気が付いたらこうなりました(笑)当店は元々アニメカルチャーに特化していなかったお店だったんですね。後ろの壁を見ていただければわかるんですけど、元々は渋谷カルチャーをメインにしていたんですよね。音楽だとか、ファッションだとか渋谷の若者向けのお店を作っていたんですけど、気がついたらこうなっていたので渋谷カルチャーはやめました(笑)

周りを見渡せば同志がいる

推しカクテルと店内の画像

店員  ヲタクのお客様はお酒に慣れてない方が多いんですけど、ここからバーにはまってくれる人も多いです。

——バーとヲタクの共存がいいですね。

店員  そうですね。バーは敷居が高くて行きづらいと思うんですけど、周りを見渡せば同志がいるので…ヲタクがいる事で入りやすいと思います。

店員  推しカクテルができるまでの間に、ご友人などと自身の好きなもののカルチャーとかを話しながら、ああじゃない、こうじゃないとお話しする、その時間すらも楽しめる時間だと思います。このオーダーシートを書いている時間も贅沢な時間だと思いますね。自身の好きなものと、ご友人の好きなものを共有できる時間だと思うので。

——推しの好きなところを書きながら、おしゃべりするのは楽しいですよね。

店員  言葉にできなくても文字にできることは多いので、推しと向き合ってもらうために書いてもらっているのもありますね。


格安で推しカクテルを楽しめるbar moon walk はお酒が苦手な方でも楽しめるような空間作りが徹底されていました!皆さんも推しと真摯に向き合える贅沢な時間を過ごすことで、推しの魅力を再発見してみませんか?

インタビューにご協力してくださった西田 晏莉 様、ありがとうございました!


本文中の画像及び文章ご協力

bar moon walk 渋谷百軒店店 様
西田 晏莉 様

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