【技術ブログ】TriCaster 410 PlusでのPGM録画について

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こんにちは。N-KANIです。

この記事ではTriCaster 410 Plusにおける録画方法について紹介します。

今回、TriCasterで行いたいこと

この記事では次の3つを行うことを前提に紹介を進めていきます。

  • 配信:YouTubeへの打ち上げ
  • 録画:最終的なProgram映像の収録
    • 万が一、インターネットが切れたりYouTube側で不具合があって配信できなかったときにアーカイブとしてアップできるように。
  • 録画:テロップなどが乗っていないスイッチング映像の収録
    • テロップの修正が必要になった場合等に使用。

TriCasterでの録画方法の違い

TriCasterで録画するには「RECORD」を使用する方法と「STREAM / ENCODE」を使用する方法の2つがあります。

RECORD

  • 独立した録画機能で高画質。
  • データサイズが大きくなる。
  • 独自コーデックのため、編集にはプラグインが必要。

STREAM / ENCODE

  • ストリームエンコーダーと共用。
  • 2系統まで使用できる。
  • データサイズを小さくできる。

今回はデータ量が小さく済む「STREAM / ENCODE」で録画する方法について解説します。


全体の流れ

用意する映像は次の2つです。

  • MIX 1「Program」
     → STREAM 1:YouTube配信+MP4ローカル保存
  • MIX 2「Program(Clean)」
     → STREAM 2:MP4ローカル保存

TriCasterでの設定手順

それでは実際にTriCasterで設定していきましょう。

STEP 1:MIX出力の割り当て

  • Output Configurationを開く
    • 画面右上、PROGRAMフィードの歯車マークからOutput Configurationを開く。
    • ここでMIXとSTREAMのルーティングを行い、信号の流れを決める。
  • MIX 1の設定
    • OutputタブにてMIX 1のVideoに「Program」を指定。
    • Audioは「Master」のままにしておく。
  • MIX 2の設定
    • MIX 2のVideoに「Program(Clean)」を指定。
      (DSKが無視され、スイッチングのみの映像になる)

Point!

今回使用しているTriCaster 410 Plusでは、SDI出力が

  • MIX 1 → SDI OUT 1とSDI OUT 3
  • MIX 2 → SDI OUT 2とSDI OUT 4

となっています。

「Program(Clean)」をSDI出力せず、他の映像をSDIから出力したい場合などはMIX 2に設定した内容をMIX 3やMIX 4に設定してもOKです。

例:Input 4に引き固定カメラを割り当てた時
 MIX 1「Program」→ YouTube配信&MP4収録&SDI出力して別モニターで最終段の確認
 MIX 2「Input 4」→ 全体把握のために別モニターに出力
 MIX 3「Program(Clean)」→ MP4収録
 MIX 4(特に割り当てなし)

STEP 2:STREAM出力の割り当て

  • STREAM 1の設定
    • OutputタブにてSTREAM 1のVideoに「MIX 1」を指定。
    • Audioは「Master」のままにしておく。
  • STREAM 2の設定
    • STREAM 2のVideoに「MIX 2」を指定。
  • Closeを押して設定を確定させる。

STEP 3:YouTube Liveへの打ち上げ準備

  • 画面上部の「STREAM / ENCODE」の右にある歯車マークからStreaming/Record Configurationを開く。
    • 文字自体を押すと処理が始まってしまうので注意。
  • 画面左下の「New preset …」から「Custom」を選び、追加する。
    • Server AddressにYouTube LiveのストリームURLを入力。
    • Stream IDにYouTube Liveのストリームキーを入力。
    • Connection Nameを任意の名称に変更しておくと分かりやすくて良い。
  • Closeを押して設定を確定させる。

STEP 4:ローカル収録の準備

  • STEP 3と同様に「New preset …」から「File Capture」を選び、追加する。(Program収録用)
    • File Nameを任意の名称に変更する。 例「20yymmdd_JIU秋季卒業式_PGM」
    • Use Session Clips/Capture Folderにチェックを入れる。(セッションごとのフォルダーに保存されるようになる。)
    • Destinationで保存先を指定する。内蔵SSD(Dドライブ)または外付けSSDなど。
    • Connection Nameを任意の名称に変更しておくと分かりやすくて良い。
  • Closeを押して設定を確定させる。
  • もう1つFile Captureを追加し、同様に設定をする。(Clean収録用)
    • File Nameは「20yymmdd_JIU秋季卒業式_PGM-Clean」など
  • Closeを押して設定を確定させる。

STEP 5:エンコーダー設定

  • 「1」の横にある歯車マークからSTREAM 1のConfigure Encoder画面を開く。
    • 各項目を任意の値に変更する。(目安としてQualityが緑になればOK)
    • Resolution(解像度)は特に注意!
    • 上部にあるPresetから選んでもよい。
  • OKを押して設定を確定させる。
  • 同様に「2」の横にある歯車マークからSTREAM 2のConfigure Encoder画面を開く。
  • OKを押して設定を確定させる。

STEP 6:エンコーダー出力の割り当て

  • STREAM 1(=MIX 1)の映像を使用したい項目にチェックを入れる。(複数選択可)
    • 今回はYouTube Liveへの打ち上げと1つ目のFile Capture(→Program収録)で使用。
  • STREAM 2(=MIX 2)の映像を使用したい項目にチェックを入れる。(複数選択可)
    • 今回は2つ目のFile Capture(→Clean収録)で使用。
  • Closeを押して設定を確定させる。

これで設定は完了です。

配信・録画テスト

設定が終わったら、「STREAM / ENCODE」ボタンを押してエンコードを開始してみましょう。

YouTube Studioを開いて映像が届いていれば大丈夫です。もう一度ボタンを押してエンコードを止めます。

エンコード処理を止めたらSTEP 4で設定した保存先を開いて、ちゃんと録画できているか確認してみましょう。今回の場合、MP4のファイルが2つ生成されていればちゃんと設定できています。

以上でTriCasterでの録画設定は終わりです。お疲れ様でした。

<参考資料>

NewTek TriCaster TC410 Plus manual
 https://www.usermanuals.au/newtek/tricaster-tc410-plus/manual

NewTek : リモート制作ツール – ライブストリーミング (日本語字幕付き)
 https://youtu.be/9Kwu1gv0A24

How to use file capture presets within TriCaster
 https://youtu.be/1Kt6whEtag0

vMixユーザー向け TriCaster入門 #8|録画と配信の基本設定【日本語字幕付き】
 https://youtu.be/57JmKu5wM0o


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