怖い話を怖くなくしてみる

ファッション

夏になると、怖い話がはやりますよね。
しかし怖い話が苦手な人は多く、私たちもその一人です。
そこで、色々な口調で怖い話を読んでみたら、怖くなくなるのではないか?
と思い、怪談で有名な稲川淳二さんのお話で試してみました。
(以前稲川さんが出演していたTV番組でお話されていたものです)
まずは、普通に読んでみてください。
(↓これより先はBGMを流しながら読んでみてください。)


 

(Best Lullabies – Music box in HORROR movies – par)

【 エレベーターの中で… 】
image
これは私の体験ではなくて、友人の姉の友達の体験なんです。
その人を仮にAさんとしておきましょう。
Aさんはマンションに住んでいて、7階に住んでいるんですが、
ある日エレベーターに乗ろうとすると、女の人が乗っているのが見えたそうでね。
まぁその時は自分はぼーっとしてもいなかったし、寝起きでもなかったし、
確かにそう見えたんで、「あー自分が乗るので人を待たせるのは悪いなぁ」
と思って、走ってエレベーターに乗ったそうです。
でも乗ってみると中には誰もいない。
斜めから見ていたんできっと錯覚だったんだろうなと思いました。
そしてエレベーターに乗って、動き出した。
するとAさん、ぞくっと寒気がした。
あの窓のあるエレベーターってありますよね?
その窓の向こうというのはエレベーターの機械なんかが見えます。
すると光が反射して鏡のように自分が映るわけだ。
みなさんもご存知で、体験ありますよね?
Aさんがぞくっと寒気がした理由は、口が裂けた髪の長い女性がニターっと笑って、自分の横に立っているのが写ってる。
「うわ!!」と思って横を見ると、誰も居ないんですよ。
まぁAさんは1階に行く予定だったので着いた瞬間に飛び降りて走り去ったそうです。
なんと下につくまで6回もその顔を見たそうです。
あとで分かったことなんですが、そのマンションでは飛び降り自殺があったそうです。
そのせいか、よく出るそうですよ。


どうでしたか?普通に怖いと思いませんか?
ではこれを、JK語で読んでみたらどうでしょう?


【 エレベーターの中で・・・ JK語バージョン 】
IMG_0285
これは私の体験ではなく、
ゼリヤで隣のオシャカワなJKが大声で話していて嫌でも聞こえてきた話です。
JKはマンションの7階でシア充なじじばばと住ふんでいました。
暇すぎて彼氏にLINEでかまちょしましたが
既読スルーされました。
『ガン萎え。ヒトカラいこ』
デコったサブバを持ってエレベーターに乗ろうとすると
そこそこ年くってる若作りしたヤバタンなおばさんが乗ってるのが見えました。
『エレベーター待っててくれてるとかまじ女神』
JKはBダッシュでエレベーターへレリゴーしました。
『あざ。……って誰もいねーし。キモス。』
JKはエレベーターの窓を鏡に化粧を始めました。
『うっわ…!いもったww』
エレベーターの窓には、JKの隣に80年代風の口紅の濃い女がうつっていました。
『まじ前髪バブルってるwなんかいんだけどwwww 』
JKが振り返ってもバブリーな女はいませんでした。
とりまJKは窓越しにセルフィーし
how old netしました。
『認識w顔年齢38歳とかリアルガチワロタwww』
インスタとTwitterにアップするとネット上でくそツボり
RT数は秒で10000をこえました。
『通知うざ』
後から聞くとそのマンションでは昔
ポンギの合コンで負け、ガチしょんぼり沈殿丸したOLが
屋上からフライアウェイしたそうです。


いかがでしょう?
JK語はとにかくカタカナが多い!略しすぎ!(笑)
私たちも1年前までJKでしたが、
実際こんなにJK語を使っている人には出会ったことがありません…
こんな言葉があるとは日本も広いなあーと、この文章を考えながら感じました(笑)
内容は、少し意味のわからない単語もでてきて
文章の理解にすら苦しむので、あまり強く感じないという結果に。
でも。なんだか納得がいかない!!
これだけじゃ終われません!!
ということで、私たちはもう一つ違う口調にチャレンジしました。


【 隣の部屋の客 】IMG_0286
打ち合わせで出かけた先でもってね、 「稲川さん、彼は面白い体験してるんですよ!」
っていうんで、30半ば位の男性を紹介されたんですよね。
それはっていうと、彼は仕事で地方へ行ったそうなんです。
まあ一応仕事が済んだんで、その土地にある古い旅館に泊まったそうなんですよ。
夜になってね、なんだか寒気がする。
(寒いなあ..一枚余計に布団をかけよう)と思って、押入れを開けたら突然ね騒ぎ声が聞こえたっていうんですよ。
どうも隣の部屋で宴会をやっているらしい。何人もの声がする。
(はてな?)と思った。確かこの旅館の親父が今日の客はわたしだけって言ったはずなんだけどなあ..
と思いながら布団を出してね、そして襖を閉めた。音は聞こえなくなった。
ちょっと待てよ?俺ずっと起きていたけれど、いつあの団体は来たんだろう..
そんな気配全然なかったんだけどなあ..
と思いつつ、ああそうだ!トイレに行ってこようと思って、トイレに立って戻ってきたんです。
帰りしな隣の部屋の前を通りかかったんで、中の様子を伺ってみたんですよね。
シーン..としている。音はない。
ちょっとまってくれよ..たかだか4、5分の間に、あの騒いでいた連中が寝てしまったとは思えない。
そんな馬鹿な事はないだろ?と思った。
それで部屋に戻ってなんとなく気になるもんだから、もう一回押入れをすーっと開けた。
瞬間、(え?)と思った。
布団の向こうから、男がジーっと見ている。
(うああ..え?..)と思って、しばらく間があった。
すると、向こうから「おい、早く閉めろよ!」って声がした。
そして、男が顔をどかしてスッっと襖を閉めた。
(ああ、そうか、、ここはね、2つの部屋にまたがって押入れがあるんだ!)
これ両方から開くんだと!だから声が聞こえるんだ!と思った。
翌日なんですよね。その使った一枚の布団を先に戻しておこうと思って、
押入れの襖をスーっと開けた。昨日の事も気になった。
(え?)と思った。押入れの奥扉なんかないの。壁になってるの。
(昨日、あそこから男の顔が出て、戸は閉まったはずなのに..)
おかしいなあと思ったけどそのままにしたんです。
でもやっぱり、気になるものですから、隣の部屋を通りかかった時に様子を伺ってみたんです。
やっぱり、何もしていない。シーンと静まり返っている。
隣の部屋の襖を開けようとするけど、開かない。
開かないから力を込めた。すると、わずかに開いたんだ。
わずかに開いたんだけど、その襖の向こう、白い漆喰が全て塗り固められていたんですって。
その部屋に入口はなかったそうですよ。
「いやあ..おかしな体験しちゃいましたよ..」って言ってました。


これをルー語で読んでみました。
【 隣の部屋の客 ルー語バージョン 】
 
 
IMG_0283
打ち合わせで出かけた先でね、
「稲川ちゃん、ミーのフレンドはインタレスティングな体験してるんだよ!」
っていうんで、30半ばのジェントルメンを紹介されたんだよね。
ある日、彼はワークでローカルへゴーしたそうなんだよ。
一応ワークが フィニッシュしたから、その土地にある古い旅館にステイしたらしいんだ。
ナイトになってね、なんだか寒気が する。
(コールドだなあ..一枚余計に布団をかけよう)と思って、押入れを開けたらサドゥンリー、つまり突然ね。騒ぎ声が 聞こえたっていうんだよ。
どうも隣のルームでパーティーをやっているらしい。
何人もの声が するんだ。
(ワッツ?)とシンク、つまり思ってね。確かこの旅館のマスターが トゥデイの客はミーだけって言ったはずなんだけどなあ..
と思いながら布団を出して、そして襖をクローズした。サウンドは聞こえなくなったんだ。
リトル…待てよ?僕ずっと起きていたけれど、いつあのグループは来たんだろう..サッチなサイン全然なかったんだけどなあ
と彼は思いつつ、ああそうだ、トイレにゴーしようと思ってトイレに立って、リターンしてきたんだ。
帰り際、隣のルームのビフォーを通りかかったんで、中のステートを伺ってルックしたんだよね。
シーン..としている。サウンドはナッシング。
リトル…待ってくれよ..たかだかフォー、ファイブミニッツの間に、あの騒いでいたグループが スリープしてしまったとは思えない。
そんな馬鹿な事はないだろ?とシンク、つまり思うわけだよね。
ネクスト、彼はルームに戻ってなんとなく気になるものだから、ワンモア押入れをすーっと開けたらしいんだ。
モーメント、(え?)とシンク、つまり思った。
布団の向こうから、ジェントルメンが ジーっとルックしている。
(…リアリー?)と思って、しばらく間があったんだ。
すると、向こうから「おい、閉めろよ!ハリアップ!」って声が したんだ。
そして、ジェントルメンが フェイスをどかしてスッっと襖をクローズした。
(ああ、そうか、、ここは、ツーのルームにまたが って押入れが あるんだ!)
これ両サイドから開くんだ!だから声が 聞こえるんだ!とシンク、つまり思った。
ネクストデイ、そのユーズした一枚の布団を先にリターンしておこうと思って、
押入れの襖をスーっと開けた。イエスタディの事も気になったしね。
(ワッツ?)。押入れのバックにドアなんかないんだ。ウォールになってるの。
(イエスタディ、あそこからジェントルメンのフェイスが 出て、ドアはクローズされたはずなのに..)
おかしいなあとシンク、つまり思ったんだ。バット、そのままにしたんだよ。
でもやっぱり、気になるものだから、隣のルームを通りかかった時にステートを伺ってルックしたんだよ。
やっぱり、何もしてないの。静まり返ってるんだよ。
隣のルームの襖を開けようとする。バット、開かない。
開かないからパワーを込める。すると、わずかに開いたんだ。
わずかに開いたんだけど、その襖の向こう、ホワイトな漆喰が オール塗り固められていたんだって。
そのルームにエントランスはなかったそうなんだよ。
「おかしな体験しちゃいましたよ..」って言ってたよ


いかがでしょうか?
多くの人が知っているであろう、ルー◯柴さんのこの口調は、
恐怖より先に「今何を言ったの?」ということを考えるのに集中してしまいます。
そのため、なかなか読み進められません(笑)
まったく恐怖は感じず、むしろ笑いさえおこってきます。
メンバー2人で作りながら爆笑してしまうこともしばしば(笑)
ということで、ルー語への変換は大成功!!
 
2つの結果から、怖い話の喋り方はかなり重要だと感じました。
JK語もルー語も怖い話の状況を想像する前に、
言葉の意味を少し考え、理解し、笑う、という流れが強くなくなった理由なのではないでしょうか。
この結果をふまえると、
普段聞き慣れていない喋り方ほどおもしろく感じそうな気がします。
その点、稲川さんは標準語で、なおかつ感情を煽るような言葉を選ぶので、
より強く感じるんですね(笑)
本当に盛りまくりなJKが友達に知っている怖い話をしている現場んにいつか遭遇してみたいです。
ルーさんにも怖い話をしゃべるお仕事こないかな(笑)
以上、怖い話を怖くなくしてみた、でした!
 

コメント

タイトルとURLをコピーしました